クリスマスも過ぎ、本格的に年を迎える準備を整えたいところです。
師走と呼ばれるように、忘年会や仕事納め、大掃除にクリスマスと何かと忙しい月ですよね。
しかしやはり年の始まりは日本人らしい正月をお迎えしたいところです。今回はお正月飾りの飾る時期やしまう時期、その由来などについて語りたいと思います。
しめ縄・しめ飾りを飾る時期はいつが良い?
古来より、年神様をお迎えするために12月13日にすす払いを行い清廉で神様を迎えるのにふさわしい場になってから飾るものでした。
現代では、クリスマスが過ぎた25日あたりが目安になっていますね。クリスマスの飾り付けを終えてから大掃除という家も増えています。しかし気をつけて欲しいのは29日は「二重苦」などに通じているためせっかくゲンを担ぐための飾りなのに演技が悪い日は避けたいところです。31日も一夜飾りになるので避ける風習があります。
結論:本来は13日にすす払いを行ったあと。
現代はクリスマス後の大掃除後、お正月飾りは12月28日までに飾ると良い
しめ飾りの意味と由来
天照大野神の天の岩戸が起源となったしめ縄の歴史
しめ縄は、悪さばかりをする弟・須佐之男命(すさのおのみこと)に怒った天照大神(アマテラスオオノカミ)が、岩屋へ閉じこもってしまった事が発端とされる神話が元になっています。
天照大神は太陽の神様であるために、隠れてしまうと世の中が真っ暗になってしまい、数多くの神様が困り果ててしました。そこで天照大神を外に引っ張り出すために、岩屋の前で宴会を行って天照大神の気を引く作戦を企てたのです。
有名な天の岩戸の物語ですね。この話には続きがあり、天照大野神が再び岩戸にこもってしないように、しめ縄を巻いて開けられないようにしたのがしあたのがしめ縄の由来となります。
結論:天照大野神が2度と引きこもらないようしめ縄で岩戸を封じたのが由来
門松・しめ飾りを飾る意味とは?
正月行事というのは、新年の神様である年神様をお迎えするための行事です。年神様に家にやってきてもらい福をわけてもらうという習わしです。そして年神様に来てもらうための目印となるのがしめ飾りや門松は神様に来てもらうのにふさわしい「神聖な場所」ですよという目印になります。
簡単に言ってしまうと漫画やアニメでよく出てくる「結界」ですね。しめ飾りで家に結界を作るというと何だか陰陽師が出てきそうなドラマティックな展開を妄想してしまいます。
結論:正月飾りは家を清め神聖な場所を作るための結界
しめ縄や正月飾りを外す時期は?
お正月飾りを外す時期は一般的に7日で地域によっては14日とするところもあります。
外したものは、15日の左義長(どんど焼き)で焼き、正月行事に区切りをつけます。
左義長に持っていけない場合には、神社に納めると良いでしょう。無理な場合には燃えるごみとして出しますが、神聖なものですから、ほかのごみと別にしたり、紙に包んで出したり、清酒や塩で清めたりすると気持ちが良いと思います。
どんど焼きで昨年中のお札やお守りなども清めてもらい、新たな年のお札やお守りをもつというのが習わしになります。