エメーリャとふしぎなさかな(ロシア民謡) エメーリャとふしぎなさかな(ロシア民謡)

出版社 講談社
定価 1400円

子供に読ませたい度
 ★★☆☆☆
大人が読んでも楽しい度
 ★★★☆☆
絵が素敵度
 ★★★★★
感動度
 ★☆☆☆☆
トリビア度
 ★★★☆☆
アイデア度
 ★★☆☆☆

怠け者のエメーリャが川カマスを助けるとなんでも願い事が叶うようになるというロシア民謡です。なんとも不思議な話しです。日本での絵本化にあたりだいぶ大事な部分がぬけているのかもしれませんが、ロシア民話イワンの馬鹿のように一見教訓的なことがあるのかと思いきやそういった要素がちょっと垣間みれたくらいです。どの国に伝わる民謡も理不尽な要素は多々ありますが。しかしルネッサンス期の絵画のような綿密な描画は素晴らしく。まさに絵を読む絵本と言えるでしょう。

ロシア民謡 アレクサンドル・アファナーシェフ/編
1826年~1871年モスクワ大学卒業。ロシア各地の民謡をグリムにならって体系的に整理し、1855年から1863年にかけて「ロシア民話集」(8冊分)として出版した。600編以上の民話を収めたこの本は現在でもロシア民話の原点として貴重な存在である。

絵 ゲンナージ・スピーリン
1948年生まれ。モスクワの美術専門学校、美術工芸大学で学んだ。1979年より児童書のイラストの仕事を始める。1983年プラチスラパ世界絵本原画展で金のリンゴ賞、1989年ボローニャ国際児童図書展でエルバ賞、主な絵本作品に「森の切り株」「小人たちとマリヤ」「ユニコーン伝説」「鼻」などがある。

文 松谷さやか
1937年東京生まれ。早稲田大学大学院露文科修士課程修了。児童図書の編集者を経て、ロシア児童文学の翻訳の仕事を始める。主な訳書に「ぼくの家出大作戦」「こねずみとえんぴつ」「フョードルおじさんといぬとねこ」などがある。

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