ロードバイク初心者がやりがちな危険行為 その1
白線の内側を走る

側溝に溜まったガラス片や鋭利な石などでパンクしやすい

危険運転

車道を走る際、つい車が怖くて白線の内側を走りがちですがロードバイクにとっては危険がいっぱいです。まずは一般的に言われるゴミの堆積。車道は一見平坦に見えますが、実はドーム状に中央が起伏して端が低くなっています。これは雨の際に排水しやすくするためです。そのため側溝にはゴミが堆積し、ガラス片やプラッスチックの破片など鋭利なものが落ちている場合がありパンクしやすくなります。

それ以上に危険なのが排水溝です。ロードバイクのタイヤは細いため溝にはまる可能性があります。やもなく通る際には斜めに侵入するというテクニックを用いますが、速度が出ていると視野も狭くなりそのような事に気が回らない事もあるので注意しましょう。

タイヤに致命的なダメージを与えるサイドカットの危険性

そして最大の危険は側溝とアスファルトの段差にあります。多くの場合側溝はコンクリート製で道路はアスファルトとなっています。この段差でサイドカットしやすく最も危険になります。

サイドカットとはロードバイク用のタイヤは通常のタイヤと違い軽量化のためサイドにゴムが貼られておらず非常に脆い形状です。そのため内側を走っている際、段差でタイヤをガリガリ削りながら走る事になってしまい。タイヤが裂けてしまうのです。これはパンクとは違いタイヤ自体の損傷のためチューブを入れ替えただけでは治りません。

初めのうちは君子危うきに近寄らずの如く、白線の内側は走らないよう気をつけましょう。

ロードバイク初心者がやりがちな危険行為 その2
空気圧を気にしない

空気を高圧に保つ事で速く、安全に走れる

 

ロードバイクを乗っていない人からよく質問されるのが「あんなに細いタイヤでパンクしないの?」という事です。一般的な認識の通り細いタイヤはパンクしやすいです。パンクの原因で一番多いのが、実はリム打ちと言われる現象で、段差などでホイールと地面で挟んでしまいその衝撃でチューブに穴が空いてしまいます。

細いタイヤだとそういう状況に陥りやすいのですが、ロードバイクのタイヤがパンクしない理由は空気を高圧で入れているからです。一般的な自転車よりも高圧の空気に耐えうるタイヤになっているため段差などでもタイヤの歪みが生じずリム打ちをせずに済むのです。

圧計付き空気入れを購入しましょう。一般的には5bar以上ですが、これは自重によっても変わるので最適な空気圧をそのためロードバイクを購入した際には必ず空気圧計付き空気入れを購入しましょう。一般的には5bar以上ですが、これは自重によっても変わるので最適な空気圧を調べるサイトを参考にすると良いでしょう。

適切な空気圧で走ると転がりが良く、ペダルが軽くなりスピード感ある走行が楽しめます。

https://axs.sram.com/guides/tire/pressure

sram 適正空気圧計算

通常の自転車でもそうですが、空気を入れても高圧だと抜けやすく前日入れたからといって過信せず、走る前には必ず空気を入れて圧力をチェックすることを習慣づけましょう。下記で紹介しているFavuit 自転車用フロアポンプ, 160PSI 軽量自転車空気入れは格安ながらも空気圧を確認でき、ボールなど自転車以外のものにも使用できるアタッチメントが付いた優れものです。コンパクトだけど耐久性もあり2年以上愛用しています。

 

ロードバイク初心者がやりがちな危険行為 その3
右足をついて止まる

これは通常の自転車でも言える事ですが、車道を走る際右足をついて止まってしまうと転んだ際に車道側に倒れてしまい車にひかれる危険性を伴います。ロードバイクは基本的にサドルの高さをペダルに合わせるため地面に足がつかず傾斜させて静止する必要があります。特にピンディングペダル初心者ほど転倒のリスクは高いため必ず左足をついて止まる癖をつけましょう。

右足をついて止まると車対自転車でも賠償する危険性も

ママチャリやクロスバイクなどの足のつく自転車と同じ感覚で静止すると横にいる車にぶつかってしまう事もあります。先にも書いたようにペダルに足がつかないためロードバイクを傾斜させて止めねばならず想像以上に横に倒れる形になります。この時信号待ちの車と縦列していたらどうなるでしょう。車にぶつかり傷をつけてしまえば例え弱い立場の自転車であっても静止した車にぶつかれば10:0の物損事故として扱われます。

このように右足をついて止まるというのは危険なので必ず左足をついて止まリましょう。

 

ロードバイク初心者がやりがちな危険行為 その4
夜間テールランプをつけない

前照灯を付けるのは当然ですので敢えて書きませんが、テールランプをつけないのは非常に危険です。前照灯は対向車には視認できますが、自転車に付けるランプでは街灯にまぎれて自転車が走っている事すら気付かない場合があります。

通常の自転車であれば反射板が付いてますが、ロードバイクにはそれすらありません。そのためテールランプは必ずつけてください。テールランプを付けずに走る行為は車道に歩行者が歩いているようなものです。

自分が愛用しているGelielim 自転車 テールライト リモコン付き盗難防止アラームはUSB充電式で、振動を感知して防犯ブザーが鳴るタイプのものを使用しています。電池の寿命が長く1週間充電せず使用している事も多々あります。

ウーバーイーツをやる際、鍵をかけずに駐車するため、帰ってきたらブザーがビービー鳴っている事もあり、この防犯ブザーには何度も助けられました。

ロードバイク初心者がやりがちな危険行為 その5
下り坂で上ハンドルを握る

通常走る際にブレーキの上グリップを持って走行する事が多いのですが、下り坂では必ず下ハンドルを握って走行するようにしてください。理由はふたつあります

  • 急ブレーキなどでハンドルを離さないため
  • ブレーキ性能を最大限活かすため

この2点になります。坂道は非常にスピードが乗りやすく速さを楽しめる環境ではありますが、速く走れば走るほどリスクも高まります。危険回避のために急ブレーキをかける事もありますが、上ハンドルを握っていると衝撃て手が離れてしまう事があります。下ハンドルであればこのようなリスクはありません。

低速で走っていれば平気というわけでもなく下に行き過ぎた重心に対しバランスをとるため自然と手に対する荷重を抜いているため、くだり坂ほど手を離しやすいのです。下り坂で下ハンを握るのが怖い理由は前に荷重する事にリスクを感じるからに他なりません。

近年のロードバイクはブレーキがグリップ状になり持ちやすくなっていますが、そもそもは下ハンを握る事が前提の乗り物でした。そのためブレーキは下ハンを握った時のために最適化されており、テコの原理でブレーキは軽くなり下ハンであれば握力を使わずにブレーキを最大限まで引く事ができます。使い慣れた人差し指、中指で動かすためブレーキコントロールもしやすいのです。

 

下ハンを握ると疲れるため上ハンを握る人が多いと思いますが、下ハンを握る事で体幹に重心が乗り、強制的に速く走るための理想のフォームになるため初心者の方ほど下ハンでのライドを心がけると良いでしょう。まずは平地で下ハンを握った際のハンドルコントロールを練習してからヒルクライムに挑むのも良いでしょう。

ヒルクライムの楽しさは帰りのダウンヒルの疾走感を味わいたいがためと言っても過言ではないでしょう。

 

ロードバイク初心者がやりがちな危険行為 その6
歩道へ横から乗り上げる

ママチャリや、クロスバイクであれば車道から歩道へ段差が低い部分から移るということをやっていたと思いますが、これをロードバイクでやるのは絶対NGです。パンク耐性が強い高級なタイヤほど駄目です。前述でも書いたようにロードバイク用のタイヤはゴムだけでできておらず多重構造になっています。軽量化のため横にはゴムが貼っておらずケプラー繊維がむき出しの状態のため裸の状態です。そのため繊維が削れてタイヤが駄目になってしまう可能性が非常に高いのです。

コンビニなどに寄る際は慣れてくればウィリーさせて乗り上げる事や入射角度を調整して侵入する事もできますが、一度停車してから車体を持ち上げ段差を越える事お勧めします。

ロードバイク初心者がやりがちな危険行為 その7
車道しか走らない

これは初心者よりも中級者以上のロードバイク乗りに多いのですが、ロードバイクの速さを知ってしまうと「これはバイクと同じ軽車両だ」という認識が強まってしまい「自転車で歩道を走るのは違法だ!」と頑なに車道を走ろうとする人がいます。

これは自動車運転者にとって非常に迷惑な場合があり、臨機応変さが求められます。

例えば片側一車線の道路の場合、自転車が車道を走ってると反対車線にはみ出さないと十分な安全マージンが取れません。反対車線が渋滞、もしくは対向車が頻繁に来る場合自転車が車道を走っているせいで渋滞が起きてしまいます。

こういう行為がロードバイク乗りが嫌われる原因になっているので、歩道があればそちらを走る。なければ一度静止して車を先に行かせるなど配慮を持った運転を心がけましょう。

ルールを重んじる人に聞きますが、もし原付が車道を走ってたらお巡りさんは捕まえますよね。右側の歩道を走るママチャリをお巡りさんは捕まえますか?つまり道交法では自転車は歩行者であり軽車両であるというグレーゾーンなのです。

 

ロードバイク初心者がやりがちな危険行為 その8
雨の日に走る

これはロードバイクに限らないことですが、雨の日の走行は特に危険です。とはいえ走らざる得ない状況などもあると思うので、危険なものをしっかり認識しておきましょう。

これを知らないと大事故に繋がるので絶対避けなければならない危険なものを紹介します

マンホール

これはバイクも含め二輪車全般雨の日にマンホールの上を走行するのは非常に危険です。傾斜させた状態でマンホールを踏むと100%スリップします。やもえずマンホールを踏む場合は漕がない・ブレーキかけない・傾けないこの3点に気をつけましょう。特に曲がる際はマンホールの有無を確認してから曲がりましょう。

側溝

通常時にも側溝の危険性は語りましたが、雨の日の危険度はさらに跳ね上がります。乾いた路面であればはまらないような溝にもツルッと滑りハマってしまいます。こうなったら自転車は急制動でジャックナイフ状態体は宙に放り出されます。車に煽られ怖くてつい側道を走ってしまいそうになるなんて状況もありますが、雨の日は絶対やめてください。

視覚障害者用ブロック

最近では石製のブロックも増えましたが、プラスチック製のブロックは本当に危険です。点字ブロックはまだしも歩行誘導用のラインブロックはハンドルを切るとコントロールを失います。たとえ低速で走行していてもです。このようなブロックがある歩道にやむ得ず入る場合は素直に歩きましょう。事故の加害者になってからでは遅いのです。

降り始め・雨上がりの路面

これは自動車教習所などでも教わる事ですが、雨が降っている時以上に雨上がりと降り始めの路面は非常に滑りやすく注意が必要です。ブレーキの制動性も極端に落ちているため速度を抑えた走行を心がけましょう。

 

ロードバイク 初心者がやりがちな危険走行8選まとめ

タイトルが入ります。
  • 白線の内側を走る
  • 空気圧を気にしない
  • 右足をついて止まる
  • 夜間テールランプをつけない
  • 下り坂で上ハンドルを握る
  • 歩道へ横から乗り上げる
  • 車道しか走らない
  • 雨の日に走る

今回ロードバイク初心者がやりがちな危険走行をまとめましたがいかがだったでしょうか?自身が事故に合うリスクもありますが、加害者にもなりうるのが何よりも怖いところです。すでに自動車保険に加入されている方はオプションで保険に加入するか、自転車専用の保険に加入するのも良いかのしれません。

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