元きんかどう跡地に昨年7月よりオープンしたMOJA★MOJA に行ってきました。気にはなっていたけど駐車場が確認できず入るのを中暑していたのですが、店沿いの脇道に入り、美容室の先右手側に駐車場があることを確認し訪問しました。
清潔な店内に整理された調理器具。これは期待できる!
メインのメニューは中華そばと煮干しそば、まぜそばの3種のみ。メニューの裏を見ると使用している出汁を明記した上でささやかに「化学調味料無添加」の文字が。無化調をごり押ししない姿勢がいいですねー。
もっとアピールしてもいいでしょ!肩ロース・鶏チャーシュー・豚バラ・味玉の入った特製ラーメン
メニューには淡々と「特製」と書かれているだけですが、三種のチャーシューがこれでもか!というくらい乗っています。しかも調理法もそれぞれ変えており、肩ロースと鶏チャーシューはおそらく真空低温調理法で仕上げており、しっとりとした肉質が楽しめ、豚バラチャーシューはトロトロに煮込みしっかりと味付けした仕上がりで、どれも美味い!
すべてが丁寧に仕上がってる
鶏・豚・浅利から取られた出汁は豚・鶏で乳化したほのかにとろみのあるスープにじんわりと残り続ける浅利の旨味と、魚介の出汁が合わさり非常に丁寧に仕上がってます。
透明感を出しつつ乳化させるのはかなり難しいため、おもわず店主にフランス料理出身ですか?と聞いてしまいました。向こうの料理を知っている人ってエマルジョンを科学しているし、真空低温調理を知っていたので確信をもって聞いたのですが、あっさり違いますと返されました。。。
以前有名店の店員に勧められるままに頼んだ煮卵が冷たくスープがぬるくなり、がっかりした経験があるので、煮卵をはじめとした具材や丼を温めて出す丁寧さは嬉しかったですね。
スープは表題にも書きましたが、ミシュランガイドでひとつ星を獲得したJapanese Soba Noodles 蔦に味の構成が似ています。
下手に鶏ガラや豚骨を使いすぎず(ひょっとたら使ってないかも?)、肉をメインで出汁をとり、旨味を乾物と浅利でとっているため臭みや雑味が少なく、コンソメの作り方に近いと感じたのもフランス料理人と勘違いした一因です。
炙った香ばしさが美味いチャーシュ丼
豚バラチャーシューを食べる直前にバーナーで炙り提供してくれます。
醤油と油が香ばしく薫り、トロトロに煮込まれたチャーシューは口の中でほろほろと解れます。これだけ手間をかけているのにメニューにはあっさり「チャーシュー丼150円 大250円」とシンプルすぎ!そして安すぎ!
繁盛してほしい反面、隠しておきたい!
正直10年前なら行列店だろ!?というくらいコスパも抜群でクオリティが高いです。
ちゃんと宣伝したら繁盛しちゃうんだろうなーと思うのですがどんな美味い店でも行列してまで食べたいとは思わない性分なので流行りすぎても困るのが心情です。
行列にはなって欲しくないけど、特製ラーメンを「三種のチャーシュー味玉のせ」とか、チャーシュー丼を「醤油薫る炙りチャーシュー丼」など商品の魅力をもっとアピールして欲しいなーと思いました。