ジェニー(天才)たちの競演800万再生突破!

久しぶりに音楽で衝撃走りました!ジェニーハイは、 BSスカパー !「BAZOOKA !!!」の知名度を上げるため、 2017年7月31日の放送より始動したプロジェクトです。

音楽番組や音楽フェスなどへの出演を目標に、ドラム担当の小籔千豊、 ベース担当のくっきー ( 野性爆弾 )、ボーカル担当の中嶋イッキュウ (tricot)の 3 人で結成。その後、3 人からのアプローチにより川谷がプロデューサーに就任。 さらに小籔が「俺の知り合いで一番えげつないキーボード」として推薦した新垣隆をキーボードとしてメンバーに迎え、様々な天才が集まった超個性的バンドが誕生した。

この異色の競演にも驚きましたが、新垣隆氏の奏でる「漬物みたいに塩分強めの脇役」のピアノにどっぷりハマってしまいました。演奏技術で惹きつけるのが特徴の川谷絵音氏の楽曲がさらにレベルアップした印象です。

この度ワーナーミュージックジャパン内のレーベルunBORDEより、ジェニーハイが10月17日(水)にデビューミニアルバム『ジェニーハイ』をリリースすることが発表されました。

もっと聞きたい!と思っていた矢先だったので嬉しい発表ですね。

ゴーストライターとして有名になった新垣隆氏の記者会見

2014年の2月に新垣隆氏は18年間もの間、佐村河内 守のゴーストライターだった事を記者会見で発表しました。数多く詰めかけたカメラマンによる無数のフラッシュを浴びながら登壇した新垣氏は、頭を下げたのち、うつむきながら口を開いた新垣氏は

「私は佐村河内さんと出会って、18年に渡り、彼の代わりに曲を書き続けてきました」

「私は佐村河内さんの共犯者です」と詫びました。

その後どんな質問にも時間の許す限り答えますと着席したのち、記者たちの辛辣な質問に対しても真摯に答える姿からは、当時を振り返っても誠実な人という印象が残りました。

高橋大輔選手の影響を考え抜いた上での決断

フィギュアスケートの高橋大輔選手がソチオリンピックで滑る際に、私の作曲した「ソナチネ」を選ばれたことを知りました。このままでは、高橋大輔選手までもが「彼と私のウソを強化する材料」になってしまうと思いました。

しかし、同時に、この事実を知った高橋選手が受けるショックのことを考えると、いま公表するべきかとても迷いました。

ただ、このまま私が何も言わず、オリンピックで演技されたあとに事実が発覚した場合、高橋選手はやはり非常に戸惑うのではないでしょうか。さらに「偽りの曲で演技したではないか」と、世界中から日本に非難が殺到するかもしれません。

色々と考えた結果、高橋選手には、この事実を知った上でオリンピックで堂々と戦って頂きたいと思い、本日このような会見を開かせていただくことになりました。

高橋選手、そして音楽作品を聴いてくださった皆様には、本当に申し訳ないことをしたと思っております。深くお詫び申し上げます。

この言葉を聞いた時、私はうがった見方をしていました。「高橋選手を貶めようとする人たちに脅されたのではないか?」と。しかし真相について調べていくうちにもっと別の答えに行き当たりました。

それは高橋大輔選手の選んだ曲「ヴァイオリンのためのソナチネ」にあったのです。

新垣隆が佐村河内を通じて少女に贈った曲ヴァイオリンのためのソナチネ

新垣隆氏は大学の非常勤講師を務める傍ら音楽教室の講師や、作曲や伴奏を仕事にしておりその頃に、義手のバイオリニストみっくんこと、大久保美来さんと知り合いました。

彼女が4歳の頃から彼女の伴奏などを手がけており古くから親交があったそうです。義手の少女のバイオリニストという肩書きに目をつけた佐村河内氏が、テレビ局に佐村河内氏が少女に曲をプレゼントするという企画を持ちかけ、ゴーストライターだった新垣隆氏が作曲した曲「ヴァイオリンのためのソナチネ」を贈った事がことのはじまりです。

その後少女は24時間テレビで浅田真央選手の伴奏をするなど様々なメディアで取り上げられる様になり、単独でコンサートを開くほどになりました。ちなみにこの際伴奏していたのも新垣隆氏です。

一人の少女のために全てを捨てる覚悟で会見に挑んだ新垣隆

佐村河内氏はコンサート時に演奏前に義手をつけるよう演出したり、有名になるきっかけを与えたことに対する金銭を要求するなどみっくんとその家族に対し、酷い仕打ちを行なっていました。

そのため少女はコンサートで「ヴァイオリンのためのソナチネ」を弾く事を求められましたが、少女は佐村河内の手がけた曲など弾きたくないとふさぎ込む様になってしまったのです。

そうした悩みを少女のご両親が新垣隆氏に相談したところ、新垣氏は真実を語ったのです。

「ヴァイオリンのためのソナチネは私が作った曲です。」

自分が佐村河内名義の作品のほとんどを代わりに作曲している事を打ち明けました。驚いたご両親は「みっくん、光のヴァイオリン‐義手のヴァイオリニスト・大久保美来 (感動ノンフィクションシリーズ)」を執筆した神山典士(こうやまのりお)氏に連絡し、神山氏、新垣氏を交えて相談しました。

少女を陰ながら見守り、音楽家として育ててきた新垣氏は「ヴァイオリンのためのソナチネ」を例え自分の名で世に出なくても、真実を伝えられなくても素晴らしい曲を彼女に贈る事ができたことに誇りを感じていたに違いありません。

謝罪会見の中でもこの曲について
「自分で言うのもおかしな話ですが、この曲は五輪という大きな舞台で鳴り響く資格のある、素晴らしい曲だと自負しています。高橋選手には、堂々と自信をもって演技して欲しいと心から思っております」と述べています。

美来さんは「あの人が作ったソナチネはもう弾きたくないと思ってた。だけど、新垣さんが作ったとわかったから、あの曲は好きだからこれからも弾きたい」と訴えたそうです。美来さんの想いを聞き「自分が世間に出て謝る」という事を決断しました。

新垣隆氏はその決意とともに佐村河内氏を道連れに自分も音楽業界から消える事も考えていたそうです。

新垣さん、美来さんを佐村河内から守って欲しいと神山氏

神山さんはしっかりと取材をしたうえで、月刊「文藝春秋」に、記事を書かせてほしいと申し出たが、同誌は今はそういう調査報道はやらないというので、同じ出版社の「週刊文春」に書くことになった。(余談だがこの一連の記事により神山さんは、大宅壮一ノンフィクション賞の雑誌部門を受賞した。)

神山さんは「週刊文春」に、次のようなお願いをした。
新垣さんと、美来さんとその家族を、佐村河内から守ってあげてほしい。
そして世間にお詫びをし、真相の説明責任を果たした新垣さんが改めて作曲家として再出発するために、記者会見のセッティングをしてほしい。

記者会見に一個人が都内ホテルを借りるのは難しいと思っていたので疑惑を感じていましたが、このような経緯で週刊文春がバックアップしていたんですね。

新垣隆氏の辞職に大学の生徒が署名を集めて白紙に

新垣さんは記者会見の翌日、自らが非常勤講師を勤める桐朋学園大学に退職願を電話で伝えるも、学生がネット上で慰留を求める署名活動を行なったこともあり、決定は白紙に戻りました

しかし、新垣はけじめをつけたいとして同年2月13日に大学に辞表を提出し、3月末での退職をあらためて希望し、大学は2014年度非常勤講師委嘱の辞退を受け入れることを決定しました

学生からも信頼が厚くしかも自らの意思で辞職する誠実さは、人として見習いたいものです。

美来さんの手紙で迷いなき演技!オリンピック3大会入賞の偉業

高橋大輔様

こんにちは、私は義手でヴァイオリンを弾いています。4歳からやっていて、毎日練習しています。今、中学1年生です。

私は小学5年生の春にソナチネを作曲してもらいました。作曲者については本当の事を知って、私もとても驚いてショックでした。だけど、本当の作曲者は幼稚園の頃から発表会やコンクールで伴奏をしていただいている、とても優しい方だったのです。6年生で全国大会に出たときも伴奏していただきました。

それでもやっぱりショックだけど、ソナチネは大好きなので、高橋選手がオリンピックでこの曲を使って演技していただくのが、とても楽しみです。

応援しています。

私もヴァイオリン、がんばります。

美来さんは高橋大輔選手にこのような手紙を送っていました。この手紙によって「ヴァイオリンのためのソナチネ」は嘘にまみれた楽曲から、愛すべき人から贈られた大切な曲になった事でしょう。高橋選手は迷いなき演技で、オリンピック3大会連続入賞という偉業を成し遂げリンクを後にしました。(2018年現役復帰しました!)

現代の足ながおじさんの新垣隆氏に幸あれ!

現在、音楽家としてだけでなくバラエティにも引っ張りだこの新垣隆氏。自他ともに認める「音楽オタク」でもあり、ジャンルを問わずJ-pop HIP HOP(練馬ザファッカーとコラボしているのには驚きました)アイドル音楽などでも活躍中です。

ただ、どんなジャンルに行っても自らが傾倒する現代音楽のスタイルを崩さず、新たな音楽が生まれており聴くものを常に驚かせてくれます。

美来さんを苦しめた佐村河内氏から贈られた「ヴァイオリンのためのソナチネ」は、本当はいつもそばで支えてくれた新垣さんが作った曲だったというのもまるであしながおじさんのようでほっこりします。

今後の新垣さんの活躍を楽しみにしています。

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